自分のために富を積んでも、神の前に豊かにならない者はこのとおりだ。(ルカによる福音書12章21節)
13節の「先生、わたしにも遺産を分けてくれるように兄弟に言ってください。」という訴えは、余りにも自分の願いに偏り、的外れな問いかけと思えた。しばらく、他人事のように、そう読んでいた。次第にこの訴えは、わたしの礼拝の姿だと思うようになった。
群集の中にいたその人とは、他ならぬ、わたしである。そのように気付いたとき、自分に囚われて、的外れな問いしか出来ぬ者に関わってくださる、主イエス・キリストのやさしさが伝わってきた。
主イエスは、ご自分を、十字架という最も貧しい姿にされ、わたしたちを豊かな命へと結んでくださった。教会に集い、「礼拝する生活」を共に辿ることで、「神に富む」、「神さまのことで心がいっぱいになる」恵をいただきましょう。;;”159″