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2008年8月20日

 「教会を建てる」ということは、「キリストのからだである教会を建てる奉仕のわざ」であり、単に建物を建築するということではない。教会の建物の中心は、礼拝堂である。その建物それ自体が「聖なるもの」ではない。そこに礼拝をささげるために選び出され、神の恵みにあずかりそれに応えていく「神の民」が「聖なる民」なのである。「聖」という言葉に関して更に言及するならば、物質そのものが「聖」なのではなく、神が恵み、ご自身のために取り分けられ用いてくださる、そのような意味で「聖」という言葉を使うのだということを覚えたい。

 本日の聖書箇所は、ソロモンが神殿を建てた時の場面を描いている。ソロモンは、「神の住まわれる家が必要だから」ということで神殿建設を願ったのではない。神殿は、会衆が神に目を向け、祈るところである。そこで神はみわざをあらわして下さり、祈りを聞いて下さる。そして会衆は神の恵みに応えていく。

 礼拝とは、神に選ばれた民が恵みにあずかり応答する、「神の民のわざ」である。ギリシャ語で「礼拝」をあらわす「レイトゥルギア」という語が、それをよく表現している。礼拝は、神の民がなすべき聖なる奉仕、労働である。しかもそれは、神の民にとって欠かせない、第一の勤めなのである。

 そして、教会は「神から選ばれ召された神の民の家」である。神は「キリストのからだなる教会」にお住いになり、そこで神の民が共に集い礼拝をささげる場に臨在される。

 礼拝の構成要素として重要なものとしては、例えば以下のようなものが挙げられる。

1)招詞 : 神の招きによって、この礼拝は始まるのである。

2)頌栄 : 礼拝の始めに、「神に栄光あれ」と讃える。

3)公同の祈祷 : 教会のわざへの感謝と祝福、罪の赦し、御言葉を聴く整えを祈る。

4)聖書朗読 : 聖書の御言葉を聴くことそのものが重要であり、「説教のテキストの紹介」ではない。

5)説教 : 今日与えられた状況の中で御言葉を聴き、解き明かす。

6)祝祷 : それぞれの場に遣わされる神の民のための「派遣の祈り」。

 礼拝は「神の民のわざ、奉仕」であると同時に、「信仰の証しの場」でもある(cf. Ⅰコリント14:23−25)。礼拝は単なる「自己満足」の場ではない。真剣にささげられる礼拝が世への証しになる。「神の民がどれだけ礼拝を大切にしているか」という姿が、伝道になるのである。

 設計案を見るとき、我々はもちろん礼拝をささげる会堂を真剣に吟味する。「何を置くか?」ということで、その教会の礼拝が「何を大事にしているのか」が分かる。会堂の主たる要件は、以下の4つである。

1)説教台 : プロテスタント教会の礼拝の中心は、「神の御言葉」である。

2)晩餐卓 : 「贖いの恵み」によってのみ、我々はひとつにされる。それを表現するのが「主の晩餐」。

3)バプテストリー : 「浸礼」を行うバプテスト教会として、重要なものである。

4)会衆席 : ぎゅうぎゅう詰めにならず、ある程度のゆとりを持って礼拝をささげられるようにしたい。

 その他、「教会の正面」「入り口とホール」「母子室」「教室」「多目的ホール」「厨房」など、大切なものは数多くある。我々は、大切にしたいものや教会の志を設計士の方々にお伝えし、設計士の方々はそれをそれぞれに形にして下さっている。感謝し、十分に吟味して、臨時総会に臨みたい。

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