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主日礼拝宣教要旨

「いっぱいの水を求めるイエス」 M.I

2025年3月23日(日)
主日礼拝 宣教要旨
聖書箇所 ヨハネによる福音書4章6〜15節

 サマリアの女が水をくみに来た。イエスは、「水を飲ませてください」と言われた。

ヨハネによる福音書4章7節

 本日の聖書はイエスとサマリアの女性が出会い、その対話を通して女性が抱えていた心の壁が取り除かれ、新しい生き方へと変えられていく記事です。それはイエスからの一言「わたしに水を飲ませてください」から始まっています。イエスは自分が救ってあげようという上からの態度はとりませんでした。むしろ、自分の方があなたの助けが必要なのだと語りかけています。この女性はあえて人目を避けて水を汲みに来なければならないコミュニティから孤立した立場にありました。イエスはこの女性が人間関係に破れ、人への信頼と愛を失っていた状況にあったことを知っておられました。彼女も自分が他者から愛され信頼されることができるとは思っていなかったでしょう。ところが、イエスの「水を飲ませてください」との言葉で、女性は他人のために水を恵むものとして信頼され期待をされていることを知ります。あなたは私にとって必要な存在であると語りかけてくださるのです。更にイエスは女性に「行ってあなたの夫をここへ連れて来なさい」(18節)と彼女の核心に迫る問いかけをします。女性はイエスのコトバと眼差しによって自分自身と向き合う覚悟を決め、自分の重荷と罪を告白し救いを求める者となりました。私たちも同じように主から語りかけられ、必要とされる存在です。サマリアの女性のように初めは、イエスの言っている意味が理解できなかったり、自分の枠に囚われ、的外れであるかも知れません。それでも、主イエスは私たちのペースに合わせて丁寧に根気よく付き合ってくださるのです。主イエスは私たちのことを決して諦めず信頼してくださっているのです。
 主イエスは自ら出向いて私たちを必要としてくださいます。「水を飲ませてください」と語りかけ、人格的な交わりを求められます。生ける水をあたえて下さる主イエスに押し出されて、今度は私たちが、求める人々に「いっぱいの水」をあたえる者となることを 主から期待されているのではないでしょうか。私たちの日常の小さな出来事のなかに、主と出会う機会があるかも知れません。その小さな語りかけに気付き、主からの求めに素直に応える者でありたいと思います。

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