2017年1月 祈祷会・教会学校 聖書箇所 1/29 マタイ10章26-33節「だから、恐れるな」
総合テーマ キリストに従うように招かれている私たち
前回の9章18節~26節以降のあらすじ…主イエスはその後二人の盲人を癒します。続いて悪霊に取りつかれている口の利けない人を癒し、引き続き町や村を回って、会堂で教え、御国の福音を宣べ伝えて行かれます。そして、
群衆が飼い主のいない羊のように弱り果て、打ちひしがれているのを見て、深く憐れみ、「収穫は多いが、働き手が少ない。だから、収穫のために働き手を送ってくださるように、収穫の主に願いなさい。」と言われます。
10章では十二弟子を選び、彼らを派遣するに当たっての心構えと今回の内容に通じる弟子たちが覚悟すべき迫害と試練について語ります。
黙想のポイント
*主イエスが預言する、弟子たちが直面するという迫害や試練を、今日の私たちはどれだけ自分の現実のこととして受け止めているか振り返りましょう。また、世界規模で見た場合にはどうでしょうか。
◆恐るべき者
10:26 「人々を恐れてはならない。覆われているもので現されないものはなく、隠されているもので知られずに済むものはないからである。
>>>私たちの人生の全てが神の御前に明らかになっていることが強調されています。最後の審判が視野に入れられているようでもあります。
10:27 わたしが暗闇であなたがたに言うことを、明るみで言いなさい。耳打ちされたことを、屋根の上で言い広めなさい。
>>>福音を自分だけに留めて置くことなく、公の場で福音宣教するように主イエスは命じておられます。
10:28 体は殺しても、魂を殺すことのできない者どもを恐れるな。むしろ、魂も体も地獄で滅ぼすことのできる方を恐れなさい。
>>>私たちが神の審判よりも、目の前の人や状況等を恐れて生活している現実を鋭く指摘する言葉です。
10:29 二羽の雀が一アサリオンで売られているではないか。だが、その一羽さえ、あなたがたの父のお許しがなければ、地に落ちることはない。
>>>神のご支配の徹底さが語られています。小さな雀の命さえ、神はご支配しておられるならば、人間はどれほど徹底して神のご支配の中にあることだろうかと私たちに問いかけます。
10:30 あなたがたの髪の毛までも一本残らず数えられている。
>>>29節の例話を前提に、それでは人間は神の御前にどれほど徹底して知られているかが語られます。実は、私たちの髪の毛の数は日々刻々と確実に変化して行きます。昨日の髪の毛の本数と今日の髪の毛の本数は違います。それにも関わらず、神は現在の私たち一人ひとりの髪の毛の数を正確にご存知でいて下さるということは何を意味するのでしょうか。神はそれほど徹底して私たちを毎秒、24時間、365日、一生涯、常に目を止め続けていて下さる神様だということが語られているのです。それほど私たちは神の御前に関心を持たれている存在であり、愛されている存在だと主イエスは語ります。
10:31 だから、恐れるな。あなたがたは、たくさんの雀よりもはるかにまさっている。」
>>>このような神に私たちは他のどんな動物よりも大切に見守られているということです。
◆イエスの仲間であると言い表す
10:32 「だから、だれでも人々の前で自分をわたしの仲間であると言い表す者は、わたしも天の父の前で、その人をわたしの仲間であると言い表す。
10:33 しかし、人々の前でわたしを知らないと言う者は、わたしも天の父の前で、その人を知らないと言う。」
>>>これほどまでに徹底して私たちのことに関心を寄せ、愛し続けて下さっている神だからこそ、私たちが神との関係をそれほど大切ではないかのように他の人に見せるような生き方をすることをひどく嫌われます。私たちが主イエスをどう人々の前で証しするかが、天と地ほどの違いと結果をもたらすと主イエスは言われます。前者となれるようにと願います。
分かち合いのポイント
・徹底して私たちのことに関心を寄せ、愛し続けて下さっている神を、私たちはどれだけ心血を注いで隣人に分かち合っていくことができるでしょうか。互いに知恵を出し合いましょう。